いびきと睡眠時無呼吸の違い|SASセルフチェックガイド

公開: 著者: 編集部

監修: 尾崎 宥文

院長

日本美容外科学会(JSAS)会員

監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医) 京都大学医学部医学科卒業。日本赤十字社医療センター、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターを経て、AI Beauty Clinic 院長に就任。美容外科・美容皮膚科を専門とし、自由診療のいびきレーザー治療を提供している。


「いびきがひどい」「息が止まっている」と指摘されたとき、それが単純ないびきなのか、睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのか、気になる方は多いと思います。

鑑別のカギは**AHI(無呼吸低呼吸指数)**という数値です。AHI 5未満は単純いびき、AHI 5以上でSASと診断されます。AHI 15以上の中等症では循環器リスクが高まるため、専門医への受診が必要です。AHI 5〜14の軽症であれば、生活習慣改善やレーザー治療などの選択肢があります。

この記事では、いびきとSASの違いをわかりやすく整理し、セルフチェックで自分の状態を確認する方法をご紹介します。まず最初の段落を読んだだけでも「自分がどちらに近いか」の目安がつかめるように構成しています。


いびきとSASはどう違うのか——3段階の重症度で整理する

いびきとSASは「完全に別の病気」ではなく、重症度のグラデーションとして理解するのが正確です。共通点は、睡眠中に上気道(のどの空気の通り道)が狭くなることです。違いは、その「狭さ」が呼吸を止めるほどかどうかです。

日本睡眠学会の診断基準では、10秒以上の気流停止(無呼吸)または30%以上の気流低下(低呼吸)が1時間に5回以上繰り返される場合にSASと診断します。

3分類で整理する

分類AHI主な症状推奨受診先治療の方向性
単純いびき症5未満いびき音のみ(無呼吸なし)。日中の眠気は軽度または無し当院を含むいびき・睡眠外来生活習慣改善・体位変換・レーザーの選択肢
軽症SAS5〜14いびき・軽い日中の眠気・起床時の疲労感当院を含むいびき・睡眠外来生活習慣改善・マウスピース・レーザー治療等
中等症〜重症SAS15以上強いいびき・夜中の覚醒・日中の強い眠気・起床時頭痛・窒息感当院を含むいびき・睡眠外来(精密検査必須)CPAP療法・外科的治療が主体。レーザー治療は補助的な選択肢

※上記はあくまで目安です。最終的な診断はAHIを含む医師による検査・診察によって行われます。

SASの2タイプ(OSAとCSA)

SASには2種類あります。のどの筋肉がゆるんで気道が塞がれる**閉塞性SAS(OSA)と、脳からの呼吸指令が届かない中枢性SAS(CSA)**です。全体の約9割はOSAが占めます(日本循環器学会「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」より)。

本記事で取り上げるセルフチェックや治療選択肢は、主にOSAを対象としています。

「いびきなし型SAS」という見落とされやすいケース

「いびきをかかないからSASではない」と思っている方は少なくありません。しかし実際には、いびきを伴わないSASが存在します。

閉塞性SASの中でも**低呼吸型(気流の低下が主体)**の場合、大きないびきが出ないまま無呼吸・低呼吸を繰り返すことがあります。このタイプは女性や非肥満の方に多く見られます。

更年期以降の女性では、女性ホルモン(プロゲステロン)の減少により上気道の筋緊張が低下し、SASを発症しやすくなることが知られています。「いびきをかかないから大丈夫」ではなく、日中の強い眠気・起床時の疲労感・集中力の低下などが続く場合は、SASの可能性を念頭に置いた受診をご検討ください。

詳しくは女性のいびき・更年期との関係もご参照ください。


AHI(無呼吸低呼吸指数)の重症度分類——軽症・中等症・重症で何が違うか

AHI 5以上であればSASと診断されますが、その数値によって健康リスクと治療方針が大きく異なります。自分の状態を把握するうえで、AHIの重症度分類を知っておくことが重要です。

AHIとは

**AHI(Apnea-Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)**とは、睡眠1時間あたりに起きる「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数を表す指標です。

  • 無呼吸:10秒以上にわたって気流が止まる状態
  • 低呼吸:気流が30%以上低下し、血中酸素が低下する状態

このAHIは、自宅で受けられる簡易検査や、医療機関での精密検査(PSG:ポリソムノグラフィ)によってのみ確定できます。セルフチェックはあくまでスクリーニング(ふるいわけ)であり、AHIを確定するものではありません。

重症度分類の表

区分AHI主な症状の目安保険・治療の目安
正常(単純いびき含む)5未満いびきのみ、眠気は軽度または無し生活習慣改善・レーザーの選択肢
軽症SAS5〜14日中の軽い眠気・起床時の疲労感・集中力低下生活習慣改善・マウスピース・レーザー治療等を医師と相談
中等症SAS15〜29日中の強い眠気・夜中の目覚め・起床時頭痛CPAP療法(保険適用の検討対象)・レーザー治療
重症SAS30以上夜中の窒息感・強い眠気・記憶力低下・起床時の強い頭痛CPAP療法が標準治療

※日本のCPAP(持続陽圧呼吸療法)の保険適用は、AHI 20以上かつ日中の過眠等の症状を有する場合が目安とされています(厚生労働省の診療報酬基準に基づく。詳細は担当医にご確認ください)。AHI 15〜19は保険適用外ですが、症状によっては医師の判断で治療が検討される場合があります。

「軽症だから問題ない」とは限らない

軽症SAS(AHI 5〜14)は日常生活への影響が軽度なことが多いですが、放置することで中等症以上に移行するリスクがあります。また、高血圧などの合併症がある場合は、軽症でも積極的な対応が推奨されることがあります。

AHIの数値は、睡眠の質・体重・加齢・飲酒などにより変動します。「前回の検査では軽症だった」という場合でも、症状に変化があれば再検査を検討してください。


セルフチェック——3つのスケールで「自分の状態」を確認する

重要なご注意:以下のセルフチェックはスクリーニング(ふるいわけ)であり、医療診断の代替ではありません。 スコアの結果にかかわらず、症状が気になる方は必ず当院を含むいびき・睡眠外来を受診してください。

ここでは医療現場でも活用されている3つのスケールをご紹介します。スコア結果は「SASの可能性の目安」であり、「SASである・ない」の確定診断はできません。


エプワース眠気尺度(ESS)——日中の眠気を点数化する

**エプワース眠気尺度(Epworth Sleepiness Scale:ESS)**は、8つの日常場面で「うとうとしてしまう可能性」を自己評価するスケールです。日本語版(JESS)は日本呼吸器学会 睡眠時無呼吸症候群検討委員会が翻訳・作成しています。

以下は原典を参考に作成した独自の簡易版チェック表です。

各シーンで「うとうとする可能性」を、0〜3の点数で回答してください。

  • 0点:まずうとうとしない
  • 1点:少しうとうとする可能性がある
  • 2点:半分くらいうとうとする可能性がある
  • 3点:高い確率でうとうとする
#場面あなたの点数(0〜3)
1座って何かを読んでいるとき(本・新聞・書類など)
2テレビを見ているとき
3会議・講演など公共の場で座って静かにしているとき
4乗客として1時間以上連続して車に乗っているとき
5午後に横になって休んでいるとき(可能な状況の場合)
6座って誰かと話しているとき
7昼食後(アルコールなし)に静かに座っているとき
8渋滞で数分間、車を止めているとき

合計点の目安(参考)

合計点目安
0〜10点正常範囲(ただし他のリスク因子がある場合は要確認)
11〜24点病的な過眠の可能性あり。SASを含む睡眠障害の疑いがあるため、受診をご検討ください

出典参考:Murray W. Johns, Epworth Sleepiness Scale (1991); 日本呼吸器学会 睡眠時無呼吸症候群検討委員会(JESS:日本語版エプワース眠気尺度)


STOP-BANGスコア——8項目のYes/Noチェック

STOP-BANGスコアは、SASリスクを8項目のYes/Noで評価する国際的なスクリーニングツールです(原著:Chung F, et al. Anesthesiology. 2008)。

各項目に「はい(Yes)」なら1点、「いいえ(No)」なら0点を加算してください。

頭文字質問はいいいえ
S(Snoring)大きないびきをかくと言われたことがある(パートナーや同居人に聞こえるくらい)
T(Tired)日中、頻繁に疲労感や眠気を感じる
O(Observed)睡眠中に呼吸が止まっているのを見られたことがある
P(Pressure)高血圧があると言われたことがある、または治療中である
B(BMI)BMI(体格指数)が35以上である
A(Age)50歳以上である
N(Neck)首周りが太い(男性:43cm以上、女性:41cm以上が目安)
G(Gender)男性である

合計点の目安(原著論文より)

合計点リスク分類目安
0〜2点低リスクSASの可能性は比較的低い
3〜4点中リスクSASの可能性あり(原著論文の特定条件下における参考値。詳細は担当医にご確認ください)
5〜8点高リスクSASの可能性が高い。医療機関での検査を強くお勧めします

出典:Chung F, et al. Anesthesiology. 2008;108(5):812-821.


マランパチ分類——口の中を鏡で確認する

**マランパチ分類(Mallampati Classification)**は、口を大きく開けたときの咽頭(のど奥)の見え方で、気道の解剖学的な狭さを評価するスケールです。

鏡の前で口を大きく「あー」と開けて、舌を出さずにのど奥を確認してください。

クラス見え方SASリスク
Class 1口蓋垂(のどちんこ)・口蓋弓・軟口蓋がはっきり見える低い
Class 2口蓋垂の一部と軟口蓋が見えるやや低い
Class 3軟口蓋のみ見える。口蓋垂が舌の付け根に隠れるやや高い
Class 4軟口蓋が見えない。硬口蓋のみ見える高い

Class 3〜4の場合、気道が解剖学的に狭い可能性があり、SASリスクが高くなります。ただし、正確な評価には医師による診察が必要です。


3スケール総合まとめ——当てはまった場合の行動目安

状態次の行動
ESS 11点以上当院を含むいびき・睡眠外来への受診を検討してください
STOP-BANG 3点以上当院を含むいびき・睡眠外来への受診を検討してください
マランパチ Class 3〜4気道の評価のため当院を含むいびき・睡眠外来での受診が推奨されます
上記いずれか一つに該当SASの可能性があります。まず医療機関への受診をお勧めします

上記のスコアが低くても、症状が続く場合は受診を検討してください。 セルフチェックはあくまで目安です。


一人暮らしでもできるセルフモニタリング(スマホアプリ・スマートウォッチ活用)

パートナーや同居者がいない方でも、スマートフォンのアプリやスマートウォッチを使って睡眠中の状態を記録することができます。

スマホ録音アプリ 睡眠中の音を録音するアプリを使うと、いびきの有無や音量を翌朝に確認できます。「いびきをかいているか分からない」という一人暮らしの方にとって、STOP-BANGのSの項目(大きないびき)を自己確認する手助けになります。

ただし、これらのデバイスはあくまで補助的な記録ツールです。 医療機器ではないため確定診断はできません。記録されたデータを受診時に持参すると、医師の参考情報として役立つことがあります。


中等症以上SASを放置すると何が起きるか——健康リスクの数値化

中等症以上SAS(AHI 15以上)を放置することで、循環器疾患・代謝疾患・交通事故など、複数の深刻なリスクが上昇することが複数の研究で報告されています。「いびきがうるさいだけ」と軽く見ていると、健康上の問題につながる可能性があります。

循環器リスク:高血圧・心筋梗塞・脳卒中

中等症以上SASと高血圧の合併率は高く、SASが治療されていない患者では高血圧を合併しやすいことが知られています。睡眠中に繰り返す低酸素状態が交感神経を活性化させ、血圧を上昇させると考えられています。

心筋梗塞や脳卒中との関連についても、SASを有する患者群での発症リスクの上昇が複数の疫学研究で報告されています(日本循環器学会「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」参照)。

不整脈:夜間心房細動との関連

SASは夜間の心房細動(心臓の不整脈の一種で、脳梗塞の原因になりうる)と関連することが指摘されています。低酸素状態が心臓の電気的活動に影響を与えるとされており、SASの治療により心房細動の発生頻度が減少したとする報告もあります(種別:国内外の循環器学会ガイドライン)。

代謝系リスク:糖尿病・肥満との双方向の関連

SASと2型糖尿病・肥満は相互に影響し合う関係にあります。SASによる慢性的な睡眠不足・低酸素は、インスリン抵抗性(血糖を下げるホルモンが効きにくくなる状態)を高める可能性があります。また、肥満はSASを悪化させる要因の一つでもあります。

交通事故リスク

SASによる日中の過度な眠気は、運転中の居眠りリスクを高めます。健常者と比較してSAS患者の交通事故リスクが高いことは複数の疫学研究で示されており、国内では職業ドライバーへのスクリーニングが実施されています(参考:国土交通省・各運輸事業者の指針、疫学研究データより)。

進行性リスク:放置で悪化する可能性

SASは放置によって中等症以上に移行するリスクがあります。体重増加・加齢・飲酒量の増加などが重なることで、AHIが上昇することが知られています。「軽症だから様子を見ていた」という間に症状が進行するケースもあります。

早期に適切な対応をとることが、リスクの蓄積を防ぐうえで重要です。 上記のリスクはあくまで「中等症以上SASを対象とした集団研究のデータ」であり、個人の状態によって異なります。自分に当てはまるかどうかは、必ず医療機関でご相談ください。


受診先の案内——SASが疑われたらどこへ行くか

「何科に行けばいいか分からない」という方のために、受診先と検査の流れを整理します。SASの疑いがある場合、主に以下の3つの選択肢があります。

受診先について

SAS が疑われる場合は、当院を含むいびき・睡眠外来でご相談ください。SAS の精密検査(簡易検査・PSG)を含む総合的な診療を受けられる医療機関がお勧めです。

なお、当院はいびき・睡眠外来の一つとして、自由診療のレーザー治療を提供しています。上気道の形態評価や外科的処置・保険診療の CPAP 療法などをご希望の場合は、それらに対応した医療機関へのご相談が必要になります。

詳しくはいびきは何科に行けばいい?もご参照ください。

検査の2ステップ

ステップ1:簡易検査(自宅で実施可能) 携帯型のモニタリング装置(フローセンサー・パルスオキシメーターなど)を自宅に持ち帰り、睡眠中の呼吸・血中酸素飽和度を記録します。保険診療の適用があります(要・医師の処方)。AHIの目安が確認できますが、精度には限界があります。

ステップ2:精密検査(PSG:ポリソムノグラフィ) 脳波・筋電図・呼吸・血中酸素・体位など複数の生体信号を同時に記録する検査です。入院型とHSAT(在宅睡眠時無呼吸検査)があります。最も正確にAHIを確定できる検査方法です。保険診療の適用があります。

検査費用は医療機関・保険診療か否かによって異なりますので、受診先の医療機関にご確認ください。

AHI確定後の治療選択肢

AHI対応の方向性
5未満(正常)生活習慣改善・必要に応じ自由診療の選択肢
5〜14(軽症)生活習慣改善・マウスピース・レーザー治療等(医師と相談)。CPAP適応は基本なし
15〜29(中等症)CPAP療法の適応を検討。担当医の指示に従う
30以上(重症)CPAP療法が標準治療。早期の治療開始を推奨

CPAPが合わない場合や継続が難しい場合の選択肢についてはCPAPが合わない・続けられない方へもご参照ください。

AHIが軽症(5〜14)と確認された方で、CPAP以外の選択肢を検討したい場合は、自由診療のレーザー治療についてカウンセリングでご相談いただけます。

セルフチェック結果別・次の行動フロー

セルフチェック結果に応じた行動の目安を以下に整理します。

【STOP-BANG 3点以上 または ESS 11点以上 または マランパチ Class 3〜4 の場合】
  ↓
当院を含むいびき・睡眠外来を受診
  ↓
簡易検査 → AHI確定
  ↓
  ├─ AHI 15以上(中等症・重症)→ CPAP療法等の標準治療を医師と相談。レーザーを補助的に使用
  │                              当院を含むいびき・睡眠外来で継続管理
  │
  └─ AHI 5〜14(軽症)→ 生活習慣改善を第一選択
                          レーザー治療・マウスピース等は医師と相談
                          (詳細は「受診先の案内」を参照)

【いずれも非該当 かつ 症状なし】
  ↓
引き続き経過観察。体重増加・症状変化があれば再チェックを推奨

詳しくはいびきは何科に行けばいい?もあわせてご覧ください。


軽症いびき・軽症SAS(AHI 5〜14)の方への選択肢について

医師からAHI 5〜14(軽症SAS)または単純いびきと診断された場合、CPAPは通常の適応ではなく、複数の選択肢を医師と相談しながら選ぶことになります。

生活習慣改善(第一選択)

まず取り組みやすく、効果が期待できる方法です。

  • 体重の管理:首周りの脂肪が減ると気道が広がりやすくなります
  • 飲酒を控える:アルコールは上気道の筋肉をゆるめ、いびきを悪化させます
  • 横向き寝の習慣:仰向け寝は舌が落ち込みやすく、いびきを起こしやすくします
  • 禁煙:気道の炎症を軽減できる可能性があります

マウスピース(口腔内装置)

歯科・口腔外科で製作するマウスピースです。睡眠中に下顎を前方に固定することで、舌の落ち込みを防ぎ、気道を広げる効果が期待できます。軽症SASや単純いびきへの適応が認められており、保険診療と自由診療の両方の選択肢があります(適応は医師・歯科医師が判断します)。

レーザー治療(ナイトレーズデュオ・自由診療)

当院で使用しているのは、スロベニア Fotona 社の Fotona Night Lase Duo(ナイトレーズデュオ) です。Er:YAGレーザーの SMOOTHモード で軟口蓋(口の奥の柔らかい部分)・口蓋垂(のどちんこ)・咽頭後壁を熱刺激し、続いて Nd:YAGレーザーの PIANOモード で深部組織に熱を伝達する、二重波長のプロトコルです。粘膜のコラーゲン収縮と新生を促し、気道の通り道を広げる効果が期待されています。

  • 切開・注射麻酔なしの日帰り施術
  • 施術時間の目安は30〜60分程度(個人差あり)
  • 通院回数の目安は3〜12回程度(個人差あり)

重要な情報(医療広告ガイドラインに基づく必須記載)

  • 当院で使用するレーザー機器・プロトコル(Fotona Night Lase Duo / NightLaseプロトコル)は、日本国内では薬機法上の承認を受けていない機器・プロトコルです(2026年5月時点)
  • 使用機器は海外正規代理店からの輸入によるものです
  • いびき治療を適応として国内で薬機法上の承認を受けた医療機器は現時点では存在しません
  • 欧米ではNightLaseは臨床使用されており、現時点で重大な有害事象の報告はないとされています(出典:Fotona社公開データ・欧米臨床知見。詳細は担当医にご確認ください)

NightLaseは単純いびきや軽症域(AHI 5〜14程度)を対象としており、CPAP療法等の標準治療を置き換えるものではありません。中等症以上SAS(AHI 15以上)の場合、レーザー単独では改善は見込めるものの完治までは難しい可能性が高いため、まずは当院を含むいびき・睡眠外来でご相談ください。標準治療(CPAP等)との併用や補助的な選択肢としてレーザー治療の適否を診察でご判断します。

効果には個人差があり、改善が期待できる可能性がありますが、無効例も存在します。効果の持続期間は一般的に数ヶ月〜1〜2年程度とされており、必要に応じてメンテナンス施術を行う場合があります。

主なリスク・副作用:施術中・施術後の口腔内灼熱感・痛み、一時的な口腔内の乾燥・違和感など。妊娠中の方は施術対象外です(授乳中の方は施術可能です)。

詳しくはナイトレーズデュオの仕組み・効果・回数およびレーザー治療の適応・向いている人をご覧ください。

詳しい料金は料金ページをご確認ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. いびきをかいていない人でも睡眠時無呼吸症候群になりますか?

なる可能性があります。SASの中には、いびきを伴わない「いびきなし型SAS」が存在します。特に気流の低下が主体の低呼吸型SASでは、大きないびきが出ないまま無呼吸・低呼吸を繰り返すことがあります。

このタイプは女性や非肥満の方に多く見られます。「いびきをかかないからSASではない」とは言い切れません。日中の強い眠気・起床時の疲労感・集中力の低下などが続く場合は、SASの可能性を念頭に置いて受診をご検討ください。


Q2. 息が止まっていると言われましたが、本人は全く気づいていません。なぜですか?

無呼吸は、本人が完全に目覚めないまま起きることが多いためです。睡眠中に呼吸が止まると、脳が瞬間的に覚醒(マイクロアラウザル:数秒〜数十秒の短い覚醒)して呼吸を再開させます。この覚醒は本人には「眠っていた」と感じられるほど短時間のため、翌朝に記憶されないことがほとんどです。

だからこそ、パートナーや家族からの指摘が重要なサインになります。「息が止まっている」と言われた場合は、セルフチェックを行い、医療機関での検査をご検討ください。


Q3. エプワース眠気尺度で10点でした。受診が必要ですか?

10点は正常範囲内(0〜10点)の上限付近です。ただし、STOP-BANGのスコアが高い場合や、呼吸停止の指摘・起床時頭痛などの症状がある場合は、ESSが10点でも受診を検討することが推奨されます。

11点以上が「病的な過眠の疑い」の目安ですが、10点で気になる方は当院を含むいびき・睡眠外来に相談されることをお勧めします。セルフチェックは「正常だから問題ない」と判断するためではなく、受診の背中を押すためのツールとしてお使いください。


Q4. AHIが軽症(5〜14)と言われましたが、治療は必要ですか?

軽症SASは必ずしも即時の積極的な治療が必要とは限りません。ただし、日中の眠気・集中力低下・睡眠の質の悪さなど自覚症状の程度、高血圧などの合併症の有無によって、医師が個別に対応を判断します。

第一選択は生活習慣改善(体重管理・飲酒制限・体位変換等)です。症状が続く場合や生活への支障がある場合は、マウスピースや自由診療のレーザー治療などの選択肢について、担当医と相談してみてください。


Q5. 一人暮らしでいびきや無呼吸を自分で確認する方法はありますか?

スマートフォンの睡眠録音アプリや、SpO2(血中酸素飽和度)を記録できるスマートウォッチが補助的なモニタリングに使えます。いびきの録音や睡眠中の酸素低下の傾向を記録することで、受診時の参考情報にすることができます。

ただし、これらは医療機器ではなく確定診断はできません。記録されたデータをもとに「SASがある・ない」と自己判断せず、気になる記録があれば医療機関に相談してください。詳しくは本記事の「一人暮らしでもできるセルフモニタリング」の項をご覧ください。


Q6. 太っていないのに睡眠時無呼吸症候群になることはありますか?

あります。顎の小ささ・扁桃肥大・舌の大きさなど、気道の解剖学的な特徴が原因になるため、BMI(体格指数)が正常範囲内でもSASになりえます。

特に日本人は欧米人と比較して顎が小さい傾向があるとされており、非肥満者でのSAS発症割合が比較的高いことが知られています。マランパチ分類でClass 3〜4に当てはまる方は、体型にかかわらず一度当院を含むいびき・睡眠外来での評価を受けることをお勧めします。


Q7. レーザー治療はSASにも効きますか?

当院のレーザー治療(NightLase)は、単純いびきや軽症SAS(AHI 5〜14程度)を対象としています。中等症以上SAS(AHI 15以上)の場合、レーザー単独では改善は見込めるものの完治までは難しい可能性が高いため、まずは当院を含むいびき・睡眠外来で標準治療について相談を受けた上で、レーザー治療の適否を診察でご判断します。

「SASが治る」「無呼吸がなくなる」といった保証はできません。効果には個人差があります。詳しくはレーザー治療の適応・向いている人をご覧ください。

なお、当院のレーザー治療は日本国内では未承認のプロトコルを用いた自由診療です。詳細な説明は無料カウンセリングにてご確認いただけます。


Q8. 睡眠時無呼吸症候群の検査費用はどのくらいですか?保険は使えますか?

簡易検査・PSG(精密検査)はいずれも保険診療の適用があります(医師の診断・処方が必要です)。具体的な費用は医療機関・検査内容・保険の適用状況によって異なりますので、受診先の医療機関にご確認ください。

当院のレーザー治療は**自由診療(全額自己負担)**です。詳しい料金は料金ページをご確認ください。


まとめ——自分の状態を知ることが最初の一歩です

この記事で取り上げた要点を整理します。

  • いびきとSASは「重症度のグラデーション」であり、完全に別の病気ではありません
  • 鑑別のカギはAHI(無呼吸低呼吸指数)。5以上でSAS、15以上で中等症以上
  • いびきをかかない方でも、低呼吸型のSASになりえます(特に女性・非肥満者)
  • セルフチェック(ESS・STOP-BANG・マランパチ分類)はスクリーニングであり診断ではありません。必ず医療機関への受診につなげてください
  • 中等症以上SAS(AHI 15以上)は循環器リスクが高く、CPAP療法等の標準治療が中心です。レーザー治療は補助的な選択肢としてご相談いただけます
  • 軽症SAS・単純いびきでは生活習慣改善を第一選択に、マウスピースやレーザー治療などの選択肢があります

次のステップ

中等症以上SAS(AHI 15以上)が疑われる方へ

当院を含むいびき・睡眠外来でご相談ください。精密検査(簡易検査・PSG)でAHIを確認した上で、CPAP療法をはじめとする標準治療について医師にご相談ください。

軽症・単純いびきの方へ

レーザー治療について詳しくはナイトレーズデュオの仕組み・効果・回数をご覧ください。

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参考文献・出典

  1. 日本循環器学会「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」
  2. 日本睡眠学会 診断・治療ガイドライン(睡眠時無呼吸症候群)
  3. 日本呼吸器学会 睡眠時無呼吸症候群検討委員会(日本語版エプワース眠気尺度:JESS)
  4. Chung F, et al. STOP questionnaire: a tool to screen patients for obstructive sleep apnea. Anesthesiology. 2008;108(5):812-821.
  5. Mallampati SR, et al. A clinical sign to predict difficult tracheal intubation. Can Anaesth Soc J. 1985;32(4):429-434.
  6. 国土交通省・職業ドライバーの睡眠時無呼吸症候群スクリーニング指針(参考)

未承認医療機器に関する重要なお知らせ

当院でのレーザー治療を検討される前に、薬機法上の重要事項をお伝えします。医療広告ガイドラインに基づき、以下の4項目を開示します。

1. 未承認の医療機器・プロトコルであること

当院で使用する Fotona Night Lase Duo および NightLase プロトコルは、いびき治療を適応として日本国内では薬機法上の承認を受けていません(2026年5月時点)。未承認の機器・プロトコルを用いた自由診療として提供しています。

2. 入手経路

本機器は、スロベニアの Fotona 社の海外正規代理店を通じた輸入機器です。

3. 国内承認機器の有無

いびき治療を適応として、日本国内で薬機法上の承認を受けている医療機器は現時点では存在しません。

4. 諸外国での安全性等に係る情報

NightLase プロトコルは欧米を中心に使用実績があり、Fotona 社の公開データおよび欧米の臨床知見において、現時点で重大な有害事象の報告はないとされています。ただし、施術に伴う一般的なリスク・副作用として、施術中・施術後の口腔内灼熱感・痛み、一時的な口腔内の乾燥・違和感などが報告されています。効果には個人差があり、無効例も存在します。効果の持続期間は一般的に数ヶ月〜1〜2年程度とされており、必要に応じてメンテナンス施術を行う場合があります。

なお、妊娠中の方・口腔内に疾患がある方・特定の薬剤を服用中の方は、施術の対象とならない場合があります(授乳中の方は施術可能です)。カウンセリング時に必ずお申し出ください。


免責事項

本記事は AI Beauty Clinic 院長・尾崎宥文(美容外科医)の監修のもとに作成しています。掲載内容は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。大きないびき・無呼吸・日中の強い眠気などの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があるため、当院を含むいびき・睡眠外来でご相談ください。当院の自由診療レーザー治療は単純いびき・軽症いびきを対象とし、CPAP療法等の標準治療を置き換えるものではありません。


監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医) 京都大学医学部医学科卒業。日本赤十字社医療センター、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターを経て、AI Beauty Clinic 院長に就任。美容外科・美容皮膚科を専門とし、自由診療のいびきレーザー治療を提供している。

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