女性のいびき原因——更年期・ホルモン変化と対策
更年期以降に急にいびきをかくようになった女性へ。エストロゲン・プロゲステロン低下と気道筋の関係、妊娠中のリスク、SAS見逃しの問題、レーザー治療の適応と禁忌を美容外科医が解説します。
監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医) 京都大学医学部医学科卒業。日本赤十字社医療センター、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターを経て、AI Beauty Clinic 院長に就任。美容外科・美容皮膚科を専門とし、自由診療のいびきレーザー治療を提供している。
いびきの原因は、大きく4つのタイプに分けて考えられています。「喉の緩み型」「鼻づまり型」「肥満・体型型」「体位依存型」です。自分がどのタイプかを把握すると、対策の方向性が変わります。
なお、家族やパートナーから「呼吸が止まっていた」と言われたことがある方、日中に強い眠気がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。後述のSAS確認セクションもあわせてご確認ください。
この記事では、セルフチェック方法・タイプ別の原因と対策・受診先の目安を順にご説明します。
いびきのタイプは1つとは限りません。複数のタイプが重なっている「複合型」の方も多くいらっしゃいます。以下のチェック項目はあくまで傾向をつかむための参考です。医師の診断に代わるものではありません。
当てはまる数が多いタイプほど、そのタイプが主な要因として関与している可能性が高いと考えられます。
▼ 簡易フロー(まずここから確認してみてください)
Q1. 横向きに寝るといびきが軽くなりますか?
→ Yes:体位依存型の可能性あり(さらに下のチェックへ)
→ No:次へ
Q2. 花粉シーズンや風邪のときにいびきが特にひどくなりますか?
→ Yes:鼻づまり型の可能性あり(さらに下のチェックへ)
→ No:次へ
Q3. 体重が増えてからいびきが始まった・悪化しましたか?
→ Yes:肥満・体型型の可能性あり(さらに下のチェックへ)
→ No:喉の緩み型の可能性あり(さらに下のチェックへ)
軟口蓋(なんこうがい:口の天井の奥の柔らかい部分)や口蓋垂(こうがいすい:のどちんこ)、舌根(ぜっこん:舌の付け根)が就寝中に弛緩するタイプです。
アレルギー性鼻炎・鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう:鼻の仕切りが曲がった状態)・副鼻腔炎などにより鼻が通らず、口呼吸になるタイプです。
首周りや舌に脂肪がつくことで気道が圧迫されるタイプです。体重が標準的でも、骨格(小顎・下顎後退)が原因になることもあります。
仰向けで寝ると舌根が重力で後方に倒れ、気道を狭めやすいタイプです。
複数の項目に当てはまる場合も少なくありません。「このチェックだけで確定的なタイプ診断はできない」という点は、あらかじめご了承ください。次の章で各タイプの詳しいメカニズムと対策をご説明します。
ここでは4つのタイプそれぞれのメカニズムと、まず試せるセルフケアの方向性を解説します。また、「なんとなく音でわかる」という補助情報も末尾に添えました。
ただし音だけでのタイプ確定は難しく、あくまで参考としてご活用ください。
喉の緩み型は、上気道の軟組織が就寝中に弛緩して気道を狭める状態です。
睡眠中は全身の筋肉が緩みます。軟口蓋(なんこうがい)・口蓋垂(こうがいすい:のどちんこ)・舌根(ぜっこん:舌の付け根)も同様に弛緩し、気道に落ち込みやすくなります。そこを通る空気の流れが速くなり、周囲の軟組織が振動していびき音が発生します。
悪化しやすい状況
セルフケアの方向性
横向き寝や枕の高さ調整が有効な場合があります。具体的な方法はいびきのセルフケア・自宅でできる改善方法をご参照ください。
喉の組織弛緩が主な原因と考えられる単純いびきや軽症のケースは、自由診療のレーザー治療の対象となる場合があります。詳しくはいびきレーザー治療(NightLase)の仕組み・効果をご覧いただくか、まずは無料カウンセリングでご相談ください。
鼻が通らないために口呼吸になり、気道が乾燥・振動しやすくなるのが鼻づまり型です。
アレルギー性鼻炎・鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう:鼻の仕切りが左右に曲がった状態)・副鼻腔炎(ふくびくうえん:鼻の周囲の空洞に炎症が起きた状態)などで鼻腔が狭くなると、自然と口から息を吸うようになります。口呼吸では咽頭が乾燥しやすく、振動を起こしやすい状態になります。
鼻が主な原因の場合、喉への治療よりも鼻の治療が先決です。鼻炎や鼻中隔湾曲の改善によっていびきが軽減する可能性があります。
セルフケアについての注意点
生理食塩水による鼻洗浄や、鼻腔拡張テープは補助的に使える場合があります。ただし、鼻づまりが強い方への口テープは危険です。鼻が詰まった状態で口もふさいでしまうと、呼吸ができなくなるリスクがあります。口テープは使用しないでください。
受診先の目安
耳鼻咽喉科(耳鼻科)で鼻炎・鼻中隔の状態を確認してもらうことをお勧めします。受診先についてはいびきは何科に行けばいい?も参考にしてください。
体重増加による気道周囲の脂肪蓄積、あるいは骨格の特徴によって気道が狭くなるタイプです。
首周りや舌に脂肪がつくと、気道が物理的に圧迫されます。仰向けで寝たときに特に影響が大きくなります。舌自体にも脂肪がつきやすく、就寝中に舌根が後方へ落ちやすくなります。
**「太っていないのにいびきをかく」理由の一つがここにあります。**骨格的な特徴——小顎(しょうがく:あごが小さい状態)や下顎後退(かがくこうたい:下あごが後方に引っ込んでいる状態)——がある方は、体重が標準的でも気道が生来狭い場合があります。
研究では、BMI(体格指数)とAHI(無呼吸低呼吸指数:睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数)の間に相関があることが複数報告されています(出典:日本睡眠学会ガイドラインほか)。ただし減量をしても個人差が大きく、「体重を減らせばいびきが必ず改善する」とは言えません。
受診先の目安
体重管理が課題の場合は、まず内科・かかりつけ医に相談するとよいでしょう。骨格が主な要因と考えられる場合は、歯科口腔外科での精査が適切です。
仰向けで寝ると舌根が重力で後方に倒れ、気道を狭めるのが体位依存型です。
横向きに寝ると舌根が横に傾き、気道への落ち込みが軽減されます。そのため、「横向きで寝るとほとんど気にならない」という方はこのタイプの関与が考えられます。
セルフケアとして、横向き寝・抱き枕の活用が有効な場合があります。具体的な方法はいびきのセルフケア・自宅でできる改善方法をご参照ください。ただし「横向きに寝れば必ず改善する」とは断言できません。
体位依存型は、喉の緩み型や肥満・体型型と複合していることが多く見られます。「横向きで寝てもまだいびきが気になる」という場合は、他のタイプも関与している可能性があります。
以下の要因は、上記4タイプのいずれかと重なる「複合因子」として作用することが多いとされています。
これらの要因が重なっている場合、単一のセルフケアだけでは改善しにくいことがあります。複合的な対策を検討することをお勧めします。
なお、更年期前後の女性では、女性ホルモンの低下により喉周囲の筋肉が弛緩しやすくなることがあります。女性特有のいびきのメカニズムについては女性のいびき・更年期が原因のケースもご参照ください。
以下のサインに心当たりがある方は、SASの可能性があります。早めに医療機関を受診することをお勧めします。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは、睡眠中に気道が塞がることで呼吸が止まる状態が繰り返される病態です。AHI(無呼吸低呼吸指数:睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数)が5以上の状態と定義されています(出典:日本睡眠学会ガイドライン)。
単純ないびきは呼吸自体は止まっておらず、基本的に健康被害は少ないとされます。一方、SASは呼吸が繰り返し止まるため、睡眠の質が著しく低下し、循環器疾患のリスクを高めることが知られています。
以下の項目に当てはまるものがある方は、セルフケアより先に医療機関への受診を優先してください。
以下の組み合わせでは、SASのリスクが高まりやすいとされています。
| 重症度 | AHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数) |
|---|---|
| 軽症 | 5以上〜15未満 |
| 中等症 | 15以上〜30未満 |
| 重症 | 30以上 |
出典:日本睡眠学会ガイドライン(AASMに準拠)
中等症以上のSASは、高血圧・不整脈・心筋梗塞などの循環器疾患のリスクを高めることが国内外の研究で報告されています(出典:日本循環器学会ガイドラインほか)。また、日中の強い眠気による交通事故のリスクも高まります。
SASの診断には、精密検査(簡易検査・PSG検査など)が必要です。本記事のセルフチェックはSASの診断に代わるものではありません。中等症以上のSASが疑われる場合は、当院を含むいびき・睡眠外来にご相談ください。
なお、当院の自由診療レーザー治療は単純いびきおよび軽症のいびきを対象としています。CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)などの標準治療を置き換えるものではありません。中等症以上のSASの方は、レーザー単独では改善は見込めるものの完治までは難しい可能性が高いため、当院を含むいびき・睡眠外来で標準治療との併用や補助的なレーザー治療の適否を診察でご相談いただけます。
いびきは、睡眠中に上気道(じょうきどう)が狭くなり、そこを通る空気が軟組織を振動させることで生じる音です。
上気道とは、鼻腔(びくう:鼻の内側の空間)・口腔(こうくう:口の中)・咽頭(いんとう:のどの上部)・喉頭(こうとう:のどの下部、声帯のある部分)をまとめた呼吸の通り道です。
![上気道の解剖図——軟口蓋・口蓋垂・舌根の位置]
| 種類 | 主な原因 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一時的ないびき | 飲酒・過労・風邪・うつぶせ・体位の偏りなど | 要因が解消されると改善しやすい |
| 習慣性いびき | 慢性鼻炎・肥満・加齢・骨格的特徴など | 構造的・慢性的な原因が続くため持続しやすい |
週に3日以上いびきをかいている状態は「習慣性いびき」と呼ばれることがあります。
習慣性いびきがあるからといって、必ずしも重大な健康問題があるとは言えません。ただし、後述のSAS(睡眠時無呼吸症候群)の症状を伴う場合は、医療機関への相談が望ましいとされています。
自分のタイプに合わせた「まず試すこと」と「受診先」をまとめました。
![いびきのタイプ別対策と受診先まとめ表]
| タイプ | 主な特徴 | まず試すこと | 受診先の目安 |
|---|---|---|---|
| 喉の緩み型 | 横向きでやや改善・口を開けて寝る | 横向き寝・枕の高さ調整 | 改善がなければ当院を含む美容クリニック(レーザー治療)相談 |
| 鼻づまり型 | 花粉・風邪で悪化・口が乾く | 鼻洗浄・鼻腔拡張テープ(鼻づまり強い場合は口テープ不可) | 耳鼻咽喉科(鼻炎・鼻中隔の治療が先決) |
| 肥満・体型型 | 体重増加とともに悪化・首が太い | 体重管理・生活習慣の見直し | 内科・かかりつけ医。骨格が主因なら歯科口腔外科での精査 |
| 体位依存型 | 仰向けで悪化・横向きで改善 | 横向き寝・抱き枕の活用 | セルフケア中心。改善しなければ当院を含むいびき・睡眠外来 |
| SAS疑い(危険なサインあり) | 無呼吸指摘・日中眠気・起床時頭痛 | セルフケアより受診を優先 | 当院を含むいびき・睡眠外来での精密検査(最優先) |
セルフケアを1〜2週間試しても改善が見られない場合は、医療機関への相談を検討してください。複数のタイプに当てはまる場合や、チェックだけでは判断がつかない場合は、医療機関での診察が最も確実です。
受診先の選び方についてはいびきは何科に行けばいい?をあわせてご覧ください。
セルフケアの詳細についてはいびきのセルフケア・自宅でできる改善方法をあわせてご覧ください。
セルフチェックの結果、喉の緩みが主な要因と考えられる方で、単純いびきや軽症のいびきにお悩みの場合は、当院の自由診療レーザー治療を選択肢の一つとしてご検討いただけます。
当院で使用しているのは、スロベニア Fotona 社の Fotona Night Lase Duo(ナイトレーズデュオ) です。Er:YAGレーザーの SMOOTHモード で軟口蓋・口蓋垂・咽頭後壁を熱刺激し、続いて Nd:YAGレーザーの PIANOモード で深部組織に熱を伝達する、二重波長のプロトコルです。粘膜のコラーゲン収縮・新生を促し、いびき音の軽減が期待されます。
薬機法上の承認状況・限定解除4項目については、記事末尾の「未承認医療機器に関する重要なお知らせ」をご確認ください。
詳しい仕組みや対象となる方についてはナイトレーズデュオの仕組み・効果およびNightLaseの適応・向いている人をご覧ください。
詳しい料金は料金ページをご確認ください。
まずは無料カウンセリングでご相談ください。カウンセリングの段階で、当院の適応かどうかを確認した上でご提案します。
単一の「一番多い原因」を断定することは難しいとされています。日本人成人においては、喉の軟組織の弛緩(加齢・体重増加・体位の複合)が関与するケースが多いと一般的にいわれています。ただし個人差が大きく、骨格的な要因や鼻の問題が主因になることもあります。自分のタイプを正確に知りたい場合は、医療機関での診察が確実です。
肥満だけがいびきの原因ではありません。体型が標準的でも、以下のような要因が主な原因となることがあります。
「太っていないのにいびきをかく」という方は、骨格型や喉の緩み型の関与が考えられます。
仰向けで寝ると、舌根(舌の付け根)が重力によって後方に倒れ、気道を狭めやすくなります。横向きに変えると舌根が横に傾き、気道への落ち込みが軽減されます。まずは横向きで寝てみて、変化があるかどうか確認してみてください。
鼻づまりが主な原因の方は、鼻の治療によっていびきが改善する可能性があります。ただし、喉の弛緩や体型・骨格など複数の要因が重なっている場合は、鼻の治療だけでは十分でないこともあります。改善の程度には個人差がありますので、断定はできません。
急な悪化の原因として多いのは以下のようなケースです。
これらの要因が思い当たる場合はまずセルフケアを試してみてください。ただし、無呼吸の指摘や日中の強い眠気など、SASが疑われる症状を伴う場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
主な検査として以下があります。
受診先の選び方についてはいびきは何科に行けばいい?をご参照ください。
いびきの原因は「喉の緩み型」「鼻づまり型」「肥満・体型型」「体位依存型」の4タイプに整理できます。自分のタイプを把握することで、対策の方向性が明確になります。
ただし、複数のタイプが重なっている「複合型」の方も多く、チェックだけで確定的に断言することはできません。気になる方は医療機関での診察が確実です。
また、無呼吸の指摘・日中の強い眠気・起床時の頭痛がある方は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の可能性があります。セルフケアより先に当院を含むいびき・睡眠外来にご相談ください。
喉の緩みが主な要因と思われる単純いびきでお悩みの方は、当院の自由診療レーザー治療をご相談の対象としてご検討いただけます。まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
詳しい料金は料金ページをご確認ください。
医療広告ガイドラインの限定解除要件に基づき、当院で使用するレーザー機器・プロトコルに関する以下の情報を開示します。
当院で使用する Fotona Night Lase Duo および NightLase プロトコルは、いびき治療を適応として日本国内では薬機法上の承認を受けていません(2026年5月時点)。未承認の機器・プロトコルを用いた自由診療として提供しています。
本機器はスロベニアの Fotona 社の海外正規代理店を通じた輸入品です。
いびき治療を適応として日本国内で薬機法上の承認を受けている医療機器は、現時点では存在しません。
NightLase プロトコルは欧米を中心に使用実績があり、Fotona 社の公開データおよび欧米の臨床知見において、現時点で重大な有害事象の報告は確認されていません。ただし、施術に伴う一般的なリスク・副作用として、施術中・施術後の口腔内灼熱感・痛み、一時的な口腔内の乾燥・違和感などが報告されています。効果には個人差があり、無効例も存在します。効果の持続期間は一般的に数ヶ月〜1〜2年程度とされており、必要に応じてメンテナンス施術を行う場合があります。
なお、妊娠中の方・口腔内に疾患がある方・特定の薬剤を服用中の方は、施術の対象とならない場合があります(授乳中の方は施術可能です)。カウンセリング時に必ずお申し出ください。
本記事はAI Beauty Clinic 院長・尾崎宥文(美容外科医)の監修のもとに作成しています。掲載内容は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。大きないびき・無呼吸・日中の強い眠気などの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があるため、当院を含むいびき・睡眠外来でご相談ください。当院の自由診療レーザー治療は単純いびき・軽症いびきを対象とし、CPAP療法等の標準治療を置き換えるものではありません。
監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医) 京都大学医学部医学科卒業。日本赤十字社医療センター、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターを経て、AI Beauty Clinic 院長に就任。美容外科・美容皮膚科を専門とし、自由診療のいびきレーザー治療を提供している。
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ナイトレーズで効果がなかった・後悔している方へ。効果が出にくい5つのケースを医学的根拠とともに整理し、「再カウンセリング・耳鼻科・SAS精査」の3分岐で次の行動を案内します。(AI Beauty Clinic 美容外科医監修)
池袋・東京でいびきレーザー治療クリニックを選ぶ7つの観点を解説。監修医師の資格表記・未承認機器の説明・SAS紹介体制・料金透明性など、どのクリニックを選ぶ際にも役立つ中立的な判断基準を紹介します。